身体障害者にとっての平等の権利とは?障害者支援団体のズレ
障害当事者が感じる差別とは、どんなものなのでしょうか?
世間では非営利目的の法人などが障害者支援をしている事業所もあります。
震災支援を経験した私にとって、支援団体に携わる人ほど思い違いやズレがあるのかなと思いました。それは、後ほど語りたいと思います。
まず、震災が起こった直後はさまざまなボランティア活動をする方や支援団体が集まってきます。
休日を使ってボランティア活動をする方なども多く、初めの頃は本当に尊敬できたし、『仲間』を意識して盛り上げていこうとする想いに感動すら覚えました。
震災復興には沢山の人の力がないと、困ってる方が多く行政では対応しきれない部分もいっぱいあります。
避難する場所がない人・・・
家を失った人・・・
1日先の未来すら考えられない人・・・
など、現実離れした現状があるのも事実です。
そんな中で復興支援に突入していくわけです・・・。
復興支援が落ち着いてきた先はどうか?
復興支援が落ち着いてくると、仮設住宅に住む方も多いですが徐々に被災者の方たちは生活を取り戻していきます。
被災した中には障害者の方もいるでしょう。それでも皆同じように生活を取り戻していくために歩んでいくのです。
では、世の中での復興支援に関する関心はいつまであるのでしょう?
1年ですか?
2年ですか?
それ以上ですか?
また、復興支援をしている人たちは収入なくて生活できるの?
これは普通の人ならボランティア活動として捉えてると思います。
しかし、現状はさまざまな企業や募金活動から『復興支援目的の助成金』が集まってきます。
復興支援するための目的や人数を明確化して、助成金申請した後に申請が受理されれば、活動資金としてNPO法人などの非営利目的の法人や任意の団体にも活動資金が提供されます。
復興支援で出会った障害者支援団体・・・
助成金申請のテーマとして被災した障害者を支援する団体がいくつかありました。
そのニーズの中で、
-
瓦礫の撤去
-
引っ越しに伴う片づけ
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同行補助
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その他雑作業
などさまざまな相談や依頼があり、私も支援するスタッフの一員として活動する時期がありました。
その中には、復興支援と関係あるの?みたいな内容も多く、助成金を使った支援の期間が長ければ長いほど疑問に思いました。
もちろん震災規模にもよるのかなと思います。
しかし、被災地の復興が落ち着いてきた中で民間団体が支援し続ける意味はなんでしょうか?
相談件数やニーズが徐々に減っていく中でも助成金申請をする民間団体もみてきました。
そして、ニーズとはかけ離れた支援をしていくわけです。
独り暮らししている精神障害者や発達障害者の相談相手や生活サポートとか、復興支援団体がやるべき事ではなく行政にさせるべきじゃないですか?
彼らはもともと独り暮らしで生活してきた能力はあるんです。
いつまでもサポートするべきではなく、行政に結びつけて自立回復に結びつければ良いのにと思います。
『私たちがなんとかしないと、貴方達は自立できないんですよ』みたいな押しつけがましい想いを言葉巧みに綺麗事を並べてる人もいました。そして、そんな人たちを『社会的弱者』と呼び助成金申請の対象にしていくのです。
障害者支援でも同じような状況があります。
障害者なのに頑張ってて偉いね・・・
私たちが障害者の人権を守らないと・・・
障害者が困ってるからなんとかしてあげないと・・・
障害当事者本人の意思はそっちのけで、支援する健常者たち。障害当事者にも意思はあり、周りに助けてほしければ自分で行動すれば良いんです。
介助者が必要なら障害者当事者が介助者を探せば良いんです。
サポートする人たちに言いたいのは、本人の意思を飛び越えて支援するのではなく、意思を尊重して同じペースで支援してほしい。
生まれた環境は違えど、すべての人は自立する権利があり、他の人に甘え続けるのではなく、物事に対しての自己責任を持つべきだと思います。
決して障害者だけに厳しい世界ではありません。皆頑張って生活してるのです。障害者自身も健常者まかせで依存している人がいますが、困った時だけ差別だッ人権侵害だッてのも違うのかなと感じます。
まず障害者として見るのではなく同じ人間として受け止めるべき。
復興支援も時期が経てば経つほど、被災者を甘やかしていくのかなと思うし、支援する団体も助成金だけもらって何してるんだか分からないような活動してるとこもちらほら・・・。
お金の価値とはなんなんでしょうか?
本当の助け合いとはなんなんでしょうか?
人を支援していくのは、お互いのバランスが丁度良くないと曖昧になってしまうし、押しつけがましい感じになるんだなと感じました。
ありがとうございました・・・
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