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重度訪問介護を利用する身体障害者と介助者




皆さんは重度訪問介護をいう制度をご存知ですか?

 

重度訪問介護は、身体障害者・知的障害者・精神障害者などの常時介護を必要とする方などに提供している制度です。

障害者区分と該当項目によって対象者の支給決定可否が決まりますが

 

身体介護

・家事援助

・移動介護

・生活に関する助言や相談や見守り

 

など、介助中に利用できる制度です。

 

私が介助している利用者さんは身体障害者の方が中心で、介助中には、さまざまな事をしています。中には1日24時間の介助を必要とする人もいて、毎日交代で介助者がつきっきりで介助しています。

 

主な介助内容

 

 

・起床介助

・排泄介助

・体位交換

・移乗(車椅子からベッドなどさまざま)

・食事介助

・調理や片付け

・掃除

・入浴介助

・外出時の補助や介助

・見守り

・就寝時の体位交換

 

 

などを1日に何度もおこないます。

そして在宅で暮らす方などの自宅へ伺い、基本は1対1で介助します。利用者の中には、言語障害があり声に出して会話ができない方や医療的に注意が必要な方など、さまざまです。

基本的には各自でコミュニケーションツールがあり、会話が成り立ちます。

そして、利用者さんの指示にしたがって介助にあたります。日々の日課はだいたい同じですが、利用者さん1人1人で生活スタイルも異なります。外出したいときには外出の補助や食事したいときは食事の補助など、介助者に補助してもらうことで『障害』という枠に囚われない平等の権利を守れる良い制度だと思います。

ただ、世の中はまだまだ障害者に対しての理解が薄いのも事実です。たとえば地方だと電車にのることも駅を選んでいかないと、設備が整っていないのでホームにはいることも難しいです。それだけ身体障害者の方々のニーズも少ないのでしょうが、バリアフリーを推進することは課題の1つです。

また、都心だけバリアフリーにしても障害者が住みやすい地域が限定されていまうので真の平等とは言えないと思います。

 

 

私が感じた、もう一つの課題は

 

重度訪問介護の支給決定量

です。

 

重度の障害をもった方で

 

食事も1人でできない・・・・

歩く事もできない・・・・

トイレもできない・・・

起き上がることもできない・・・・

 

と、24時間介助者がいないと生活できない障害者の方がいますが、あなたなら重度の障害者が在宅で1人暮らしすることに対してどう感じますか?

 

施設で暮らせば良いと思いますか?

家族に面倒見てもらえば良いと思いますか?

ほっとけば良いですか?

 

難しい問題ですが、障害当事者にも平等を手にする最低限の権利はあるんですね。

1人暮らししたいと思う障害当事者がいれば、それは障害当事者の自由なんです。

 

そのための制度として重度訪問介護があると思います。しかし、行政など市町村の福祉課によって『本当に介助が必要な障害者』に対して望んだの介助量は支給しないところもあります。

 

家族に介助してもらえば良いんじゃないですか?

施設や病院で生活したら良いんじゃないですか?

 

など、行政が差別発言や障害者を軽視していることもあります。1日24時間の介助が必要な障害当事者に対して、1日8時間介助者がいれば充分じゃないですか?など、自分自身でできないことを介助者に補助してもらうのに、充分な介護支給量をもらえないまま生活している人も多いかと思います。

また、家族の方が介助するのに仕事しながら介助できますか?家事をしながら介助ができますか?

仕事として私も介助をしていますが、プライベートの時間を介助に使うのは本当に大変です。私なら身体を壊します。

そんなニーズのために制度としてある重度訪問介護は、世の中ではまだまだ認知されていませんが、介助者の補助があって最低限の生活が確保されるなら、行政などの四市町村の捉え方も課題です。

障害当事者の1人1人が介助の必要な時間を支給される世の中になってほしいと思います。

ただ、障害当事者によって1人の時間が欲しいなどの考え方もあるでしょう。それは、障害当事者が決める事であって、望んだ支給時間がもらえていればいいですね。

 

 

介助者としての重度訪問介護は・・・

 

 

私は重度訪問介護で在宅している利用者さんの自宅へ伺い介助します。

基本的に1対1での介助のため、忙しいとかの認識は少ないです。

介助も丁寧にできるし、利用者さんの身体のケアにも気遣えます。仮に1人で数人の利用者さんの介助をするような現場では、どうしても忙しさから雑になっていまいそうで・・・

 

利用者さんの中には、家族と暮らす障害当事者の方もいますが、家族の方からは『私たちの代わりに介助してくれて本当に助かる』と言ってくれる方などもいます。

家族の中に他人の介助者がはいるのは複雑ですが、介助者がいることによって家族間の喧嘩が減ったなど嬉しい言葉も頂けます。





 

そんな、嬉しい言葉を頂けると、重度訪問介護という制度は本当に良い制度だと思うし、世の中に浸透してほしいなと思う私でした。

 

 

 

ありがとうございました・・・




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